遊ぶ鉄工所
遊ぶ鉄工所

たまたま本屋さんでフラフラしていたら目に止まってしまって思わず買って読んでしまった本をご紹介します。

僕もいま勤めている会社が鉄工所みたいなところだし、同じような下請け企業なので、共通点があるように感じたので手にとってみました。

下請け企業の葛藤や脱却などの考え方もあってとても興味深いことが書いてあり一気に読めました。

下請け企業からNASAも認める鉄工所へ

ヒルトップ株式会社
ヒルトップ株式会社

ヒルトップという会社はもともと下請けで自動車業界向けの部品を量産していたのです。

そこから、いまは多品種単品生産による試作品開発をメインにした会社に変っていきました。

その企業の姿を変わっていく上でどんなことに気を付けていたのかというのを3つにまとめると。

  • 5%ルール
  • ヒルトップシステム
  • 社員を大事にする

この3点になると思います。

5%ルールとは?

ヒルトップ代表取締役副社長山本昌作
ヒルトップ代表取締役副社長山本昌作

fabcrossより

『売上の5%ぐらいは面白い仕事をする。選ぶ基準は、面白いか、面白くないか。』

ヒルトップの代表取締役副社長の山本昌作さんが考えていることですが、すごい考え方ですね。

下請け企業では考えられないようなことを言っています。

内容は、目先のお金を追うのではなくて面白さを追求して社員のポテンシャルを上げることを目的としていること。

限られたパイを取りあうのではなくて、可能性のあることに挑戦していくことが大事だと言っております。

すごく楽しそうな思想ですね。

未来への投資を大事にしている感じを受けました。

下請け企業だと取引先の仕事を言われるがまま受注することになりますし、金額も言われた金額になるため儲けが少なくなることが現状です。

その取引先から言われるままの仕事をしないために、面白い仕事に目をむけて投資していく。

その面白い仕事によって生まれる仕事がでてくるため、新しい取引や仕事ができるようになる。

また、仕事選びも面白いか面白くないかの判断でしているところはマネしたいですね。

ヒルトップシステム

ヒルトップ工場
ヒルトップ工場

fabcrossより

ヒルトップの『ヒルトップシステム』と言われるものがあります。

これは【プログラマーが日中プログラムを短時間で組み、夜間も加工機が無人で稼働することで、受注から納品まで最短5日という通常の半分の短納期を可能にする。】ことを言います。

このヒルトップシステムがすごいのは、職人しかできないような技術を全て数値化してプログラムで動かせることができることです。

その人しかできないと仕事というものをなくし、誰でもできる仕事に変えたことがすごいなと思いました。

そのことにより無人化による機械加工ができることとなり、プログラマーという方が昼間にプログラムを組み、夜間に無人で機械が稼働して製品ができるという仕組みになっています。

これにより365日24時間無人での加工が可能な工場に変わったんです。

鉄工所という今までのイメージが変わる内容のシステムです。

僕の会社もある職人さんがいないとできない事もあり、その方が休んだりすると作業が止まる事もあり納期ギリギリになる事もあります。

誰でもできるようにする事は短納期を実現できるうちの一つでもあるので取り入れたいことではあります。

社員を大事にする

会議中のチーム
会議中のチーム

社員についてもとても興味深いことを言っておりました。

「儲かるか」よりも「社員のスキルが上がりそうか」で仕事を選んでいるそうです。

理由は『利益よりも人の成長』で、社員のスキルやモチベーションを上げることが、会社にとっての最大の存在理由だと考えているから。

つまり、人は好奇心を抱いたときに最も成長できるものなので、社員の成長のためには、仕事に楽しみが必要。退屈な単純作業は成長にとって邪魔とまでおっしゃております。

なるほどな〜って思いました。

僕も仕事で働いている方たちをみると、単純作業の繰り返しをしているようで楽しさがないのではないかな?って思っていました。

何か工夫や作業の効率を考えたりして、それが実ればとても面白いと思うのですが、あまりそういう事をする人もおらず淡々と仕事をこなしているように思います。

人間は考える事がとても楽しい生き物だと思うので、その辺取り入れてみたいですね。

型破りな経営で経営鉄工所のイメージを変える

町工場
町工場

自動車部品を大量生産していた町工場が、「24時間無人の夢工場」へ変身するさまは本を読んでいてワクワクしました。

下請け企業が持つジレンマでもがいているところに

  • 量産ものは、やらない
  • ルーティン作業は、やらない
  • 職人は、つくらない

この型破りな発想を持って、さらに実現させているところが魅力的な会社だなと思います。

僕がいる会社も下請けですし、町工場なので参考にできるところは参考にしたいとも思いました。

上の立場でもないので、一気に環境を変えることはできないですが、少なくとも部下はいますので、できるところから意識も変えていきたいですね。

その後、上の人間を動かせたら動かしてみたいです。

こういう、ワクワクする会社であれば若い子が興味をもって入ってくるでしょうし、若い子が入ってくる会社は成長もできるでしょう。

やはり、人材というものがとても大事なんだろうと改めて思うこともありました。

会社で取引している社長さんにもオススメしてしまった本で、その社長もすごく気に入っていました。

下請け工場で働いている方には一読ありの本です。